表記揺れは、表記への配慮に欠けたもので、 記事自体の信用も損ねてしまいます

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1 表記の揺れ

ひとつのサイト内で、
同じ意味の言葉を複数の異なった表記で書かれているのを見ると、
そのサイトにあまり良い印象を持たれないのではないでしょうか。

そういった言葉が統一されていない状態を指して、
表記がゆれているといいます。

表記揺れは、SEOの面で不利であるだけでなく、
表記への配慮に欠けた文章は記事自体の信用も損ねてしまいます

表記揺れは、意識して無くなるよう気をつけるべきことなのです。
気をつけていても、やってしまいます。
気をつけていないと、なおさらです。

どういった形の表記揺れがあるのでしょうか。
以下にその例を示します。

1.1 英文字の大文字小文字不統一

英文字の言葉については、
どの文字を大文字する、どの文字を小文字するなど、統一して使うべきです。

なお、ブランド名や固有名詞については、
揺れるのは当然望ましくありませんが、
自分のルールと違うからといって、
ブランド所有者が決めているものを変えて表記すべきではありません

【例】

AdSense」が「Adsense」、「adsense」
AdWords」が「Adwords」、「adwords」

1.2 ブランド名などの固有名詞の通称・略称・カタカタ表記による表記揺れ

英文字の固有名詞をカタカナ表記することは、いけないことではありません。

ただ、英文字で通すのか、カタカナ表記で通すのか、
ひとつの記事内ではどちらかに統一すべきです。

【例】

「AdSense」と「アドセンス」や、「Analytics」と「アナリティクス」
「Yahoo!」と「ヤフー」
「UNIQLO」と「ユニクロ」

1.3 読みに由来するカタカナ表記の揺れ

【例】

「サーバー」と「サーバ」 「ヴェネツィア」と「ベネチア」

なお、カタカナ語の長音記号の付け方は、下に示すようになっています。

ルール1

長音は、原則として長音符号「ー」を用いて書く。

英語の語末の‐er‐or‐arなどに当たるものは、
原則としてア列の長音とし長音符号「ー」を用いて書き表す。

ただし、慣用に応じて「ー」を省いてもよい。

ルール2

その言葉が3音以上の場合には、語尾に長音符号を付けない。 その言葉が2音以下の場合には、語尾に長音符号を付ける。

参考: 語末の長音記号「ー」を省略するいいかた(サーバ、データ、センサなど)

1.4 外来語の由来等による表記揺れ

【例】

「ヴェニス」と「ヴェネツィア」

1.5 省略による表記揺れ

【例】

「ダイヤ」と「ダイヤモンド」

1.6 数字、英文字は半角表示が基本

数字や英文字は、半角文字で書くのが基本です。

英文には、もともと全角の英文字というものがありません。
したがって、英文字は半角文字で書くべきものです。
数字も、英文字に同様です。

何か、意図したことがある場合は、全角で書くこともありです。

1.7 句読点(『,(カンマ)』と『、(読点)』

日本語の文章なのに、
(読点)』の代りに『(カンマ)』を使っている文章をたまに見かけます。

(カンマ)』は、英文のための記号です。
日本語文章には使わないようにしましょう。

1.8 【漢字の表記】

【例】

「ネコ」「猫」「ねこ」

1.9 送り仮名の有無による表記揺れ

【例】

「引っ越し」「引越し」「引っ越」「引越」

以上