第1章 段落とは
長い文章がうまくまとまらない。
だらだら書いているつもりはないけれど、まとまりが感じられない。
人から読みにくいと言われたり、
自分で自分の文章が読みにくいと感じることがあります。
そんな文章に”段落”を付ければ、自分も相手も読みやすい文章になります。
段落とは、改行の部分から次の改行の前までをいいます。
段落は、文章全体を構成する要素です。
本記事では、”段落”の付け方について考えてみたいと思います。
第2章 "段落の付け方" 5つのポイント
本章では、”段落”の付け方を下に示す5つのポイントから見ていきます。
- (1) 新しい段落にするポイント
- (2) 一つの段落に詰め込みすぎない
- (3) パラグラフの先頭に、そのパラグラフの要約文を書く
- (4) 段落の中の文章につながりをもたせる
- (5) 段落と段落につながりを
第1節 新しい段落にするタイミング
感想文では、書く目当てや見方・立場を変えるときに、新しい段落にします。
説明文では、新しい考え方や事がらに移るときに、新しい段落にします。
改行は、
「これまで話してきたこととは少し違う内容になりますよ」という合図に相当します。
文章というものは、同じ話を延々と続けられるものではありません。
少しずつ扱う素材や見る角度、掘り下げ方などが変わってきて、
さまざまな風景を見せながらゴールに向かっていくものです。
なお、ウェブ上の文章は、書籍や雑誌、新聞に比べて視覚的に読みづらく、
目も疲れやすいので、段落を多く分ける傾向があります。
人によっては、1行ごとに段落をつけたりもします。
レイアウトの面でも、段落ごとに1行空けるなど、
見た目にも段落がひと目でわかるような工夫をするのがネットの文章の特徴です。
第2節 ひとつの段落に詰め込みすぎない
段落は、言いたいことを整理して文章にしたものです。
ひとつの事柄を説明するために、いくつかの文章を束にしたものが正しい段落です。
間違った段落は、
ひとつの段落にいくつもの事柄を説明する文章がいっぱい盛り込まれています。
- 【参照】
- 書き方ができる人コム
第3節 落の要約文(さわり)を置く場所に注意
パラグラフ(段落)の先頭には、そのパラグラフの要約文を置く。
段落の最初にさわりをみせる。
これから読もうとしている文章のあらましを頭にいれておけば、
読み手はどんな内容のことが書かれているのか、
ある程度予測しながら読むことができ、理解が深まります。
第1項 パラグラフとは
パラグラフとは、
ある一つのトピックについて述べた文の集まり(一つの文で構成されることもある)です。
全く同じトピックについて二つ以上のパラグラフが割り当てられたり、
逆に、一つのパラグラフの中に、
二つ以上のトピックが述べられていることはありません。
つまり、パラグラフが変わるということは、トピックが変わることを意味しますし、
パラグラフが変わらないなら、トピックは同じままであることを意味します。
第2項 パラグラフの書き方
効果的なパラグラフを書くには、以下の三つのポイントを守ることが大事です。
第3項 パラグラフの重要性
しっかりしたパラグラフで構成された文章は、以下の優れた特徴を有します。
しっかりしたパラグラフなら、そのパラグラフを読むべきか、
読まなくて良いかの判断(これは読み手の立場により変わります)が
即座に判断できます。
なぜなら、パラグラフの先頭文に要約文が来ているからです。
斜め読みしても、
必要な情報が手に入れられるのですから、実務の文章としては理想的です。
第4節 段落の中の文章につながりをもたせる
段落の中の文と文は、自然につながるようにする。
文と文の続きぐあいには、次のようなものがあります。
・ 考えの自然な順序に従って並べていく方法。
これは最も一般的なものです。
・ 出来事や行動を時間の順序に従って並べていく方法。
これもよく使われます。
・ 理由から結論(原因から結果、事実から感想)への順に並べていく方法。
理由や事実が、
読み手にとっても書き手にとっても大事なものであるときに、この方法を用います。
ただし、不用意に用いると、
論理が混乱したり文章が冗長になったりするので、注意しなければなりません。
・ 結論から説明への順に並べていく方法。
問題が複雑で、長い説明が必要なときなどにこの方法を用いると、
全体が理解されやすくなります。
結論が初めからわかっているので、論理が一貫します。
実用的な文章では、「理由→結論」型よりもこの「結論→説明」型がよいでしょう。
・ 実例や例えを出して進めていく方法。
難しい話題、抽象的な話題のときに、この方法を用います。
この方法は読み手のためだけではありません。
具体的な例を並べていくと、
実は言おうとする内容をよくわかっていなかったことに気づくことがあります。
書き手の考えをまとめるのにも役立ちます。
・ 比較や対照を示して進めていく方法。
述べたい事がらと関連のある事がらを示して、
二つを比較・対照させていくと、書き手の主張や意見を強調することができます。
また、文章に広がりをもたせることができます。
第5節 段落と段落につながりを
それぞれの段落にトピック文を置くようにすると、
読む人に各段落の内容をつかんでもらいやすくなるうえ、
文章の論理展開を明確にできます。
トピック文を活用する書き方としては、次の3通りがあります。
どれが正解ということはないので、自分に合った書き方を見つけるとよいでしょう。
ⅰ) まず、最初にトピック文だけを全て書く。
その後で、それぞれのトピック文に、肉付けする文を追加し、段落に仕立てる。
ⅱ) トピック文と段落分けを意識しながら、順番に書いていく。
読み返して、トピック文の書き方や段落分けが適切か、検討・修正する。
ⅲ) とりあえず文章をざっと書いてみる。
トピック文になりそうな文を見つけ、なければ書き足す。
トピック文を中心に、文の順序を入れ替えたり追加したり削除したりしながら、
段落分けを行う。
以上
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思うように編集することは難しく、やろうすればとっても時間が掛かります。
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